帰国時の税関ガイド

「Tax Free」で買ったから日本の関税は不要 — これは誤解です。

日本の免税範囲

海外で購入した物品の合計(海外市場価格)が20万円を超えると、超えた分に関税・消費税がかかります。

1品目の海外市場価格が1万円以下のものは免税枠の計算から除外されます。

お酒:1人あたり3本(760ml相当)まで免税

タバコ:紙巻200本/葉巻50本/加熱式たばこ(IQOS等)個装等10個まで免税。複数の種類を持ち込む場合は合算して計算されます。

「Tax Free」の大きな誤解

Tax Freeとは?(現地の制度)

その国の消費税・付加価値税(VAT)が免除されること。現地での支払い額が安くなる制度です。

日本の関税とは?(日本の制度)

日本に物品を持ち込む際にかかる税金。Tax Freeとは全く別の制度で、現地店員が口を挟める話ではありません。

「店員にTax Freeだから大丈夫と言われた」は、日本の税関には一切関係ありません。

よくある誤解 Q&A

Q. 友人に頼まれて買ったものも申告が必要?

A. はい。名義に関わらず、あなたが日本に持ち込む物品はすべて申告対象です。「自分用でない」は免税の理由になりません。

Q. 申告を忘れたらどうなる?

A. 税関で発見された場合、本来の税額に加えて「無申告加算税(15〜20%)」が課されます。悪質な場合は関税法違反として刑事罰の対象になることもあります。

Q. 20万円の免税枠は家族合算できる?

A. できません。1人あたりの枠です。子どもも1人としてカウントされます。

Q. 海外で修理・加工した物品は?

A. 修理・加工費用が課税対象になります。持ち出し時に税関で申告しておくと帰国時がスムーズです。

海外に持ち出し注意な日本の市販薬

日本で普通に買える薬でも、成分によっては渡航先で「違法薬物」として扱われることがあります。知らずに持ち込むと、没収・罰金・最悪の場合は逮捕の対象になります。なお、医師から処方された薬は英文の処方箋・医師証明書を携帯することで多くの国で持込可能です。以下は主に市販の一般用医薬品・サプリメントに関する情報です。

「日本で合法=海外でも合法」ではありません。薬を持っていくだけで逮捕される国があります。

成分含まれる日本の市販薬(例)注意が必要な国
プソイドエフェドリンパブロンゴールド、コンタック、ベンザブロック韓国(大量持込不可)、メキシコ、UAE
コデイン(リン酸コデイン)ノーシン、セデス、ブロン液UAE・サウジアラビア(違法)、ギリシャ(医療用証明書がない場合)、インドネシア
ジヒドロコデイン新ルルAゴールド、パブロンSゴールドUAE(違法)、トルコ(制限の可能性あり — 事前確認推奨)
メチルエフェドリンアネトン、エスタック中国(大量持込不可)、韓国
CBD(カンナビジオール)CBDオイル、CBDグミ(健康食品・サプリメントとして流通)インドネシア、中東諸国、中国、韓国

渡航前に薬の成分表を確認し、渡航先の規制と照合する

処方薬は英文の医師証明書(処方箋のコピー)を携帯する

「前回大丈夫だった」は通用しない — 規制は毎年変わる

申告の流れ

  1. 1

    機内で「携帯品・別送品申告書」を記入

  2. 2

    20万円超の場合は「有」に○をつけ、税関申告カウンターへ

  3. 3

    Visit Japan Webで事前申告すると列に並ばず済む

参考:税関ホームページ(customs.go.jp)

渡航先の持込注意品は国別ページで確認を SAFE-SENTINEL

免責事項: SAFE-SENTINELは各国政府の公的な渡航安全情報をまとめたものであり、公式の渡航アドバイスに代わるものではありません。渡航前に必ず公式ソースをご確認ください。 詳細